サッカーの岡田監督
京都会館での、岡田監督の講演会に行ってきました。
ひょうひょうとした風貌からは、とても大きな仕事成し遂げた人には見えません。
ところが、話しを始めるとイメージは一転。
90分の間に発せられた言葉は、記憶に残したい事ばかりで、よくぞ筆記具を持参したと喜びました。
メモを頼りに、感動した内容を書き連ねてみます。
ワールドカップで、日本チームをかつてない上位までのしあげて、のんびりしようと思っていたところへ、中国の杭州チームからの招請が有り、自分はまだまだ挑戦すべきだと決められた。
東北大震災の折、息子が現地に住まいしていたので、心配では有るが全く連絡が取れない時間が続いたとき、ちょっとは名前を知られている自分でもこんな時には何の役にも立たない。
有名人でも、著名人でも、大金持ちでも、たぶん何も出来なかったであろう。自然現象は、何ものも制御出来ない。
それなのに、トイレの無い家を建てるがの如く、浄化方法のない廃棄物が大量に出る原発を容認したことは、自然への冒涜です。
我々は、今のこの地球を、大自然から借りて居るのだから、大事に永く保存して、子々孫々までも保存しなくてはならない。
サッカーの監督をしている間、選手と飲食はしませんし、仲人などのお付き合いもお断りしていました。
何故なら、勝つためにいろいろと過酷な決定を宣告することの多い立場では、選手とのしがらみが障害になります。
サッカーで気がつきましたが、他のスポーツや、仕事でも言えることは、現実から離脱した「無心」の境地に入ったときに、最高の力が発揮できる。但し、充分な鍛錬と練習を積んでからの事です。
村の酒盛りの話し。
村の若い衆が、庄屋さまがいつも差し入れしてくれる酒で、酒盛りをしていたが、ある日はその差し入れが無かった。
仕方なく、みんなが家から少しずつ酒を持参して樽に集めてから呑むことになった。
樽に一杯になった酒で開宴になったところ、樽の酒は全て水。
「自分だけなら、水を持って行っても大丈夫」と、全員が水を持参したのです。
このお話は、会場がドッと湧くとともに、大変貴重な内容だと思いました。
まだまだ他にも「なーるほど」思うお話がいっぱい有りましたが、全部が記録出来ませんでした。
これまでは余り親近感の無かった、岡田監督でしたが、これからは新聞、テレビで注目しようと思います。
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