日野の商人歴史
これまで何十年もの間、5月3日は必ず琵琶湖に出て居たのですが、mugenから引退したので、空きました。
そこで滋賀県蒲生郡日野町の「日野祭り」に出かけたところ、思いがけず「日野商人」の歴史を知るところとなりました。
日野出身の山中氏が、静岡に出向いて酒造事業で大成功して、日野に豪邸を構えていたのをそのまま開放しているのです。
営業は静岡なので、殆ど日野には戻らないのに、このように立派な本宅を維持していました。
年に一度の「日野祭り」の、御神輿と曳き山を見るためだけの「桟敷窓」
左は外から、右は中から見たものです。
緋毛氈のうえで、美味しい料理とお酒を並べてお祭りを見物して居たのです。
「近江商人日野商人館」も、やはり山中家の分家が建てた豪邸です。
贅の限りを尽くした建築で有りながら、隠れたところにお金を掛けているので嫌みが全く有りません。
しかもこの邸宅は「お助け普請」と言って、地域の人達に潤いをもたらすためになるべく費用がかさむように工夫されたとのこと。
70年も生きてきたのに、初めて聞く「陶貨」を展示していました。
太平洋戦争の末期、金属が極度に不足して硬貨が作れない日本政府が、陶器でお金を発行するために造り始めたのが「陶貨」です。
幸か不幸か、昭和20年に終戦となり「陶貨」は、発行されなかったのですが、ここにはそれが展示されています。
どちらの邸宅も、今は公的機関が、丁寧な管理と案内をされて居るので、我々としては、すこぶる有りがたく拝見出来ます。
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