周南ピースヨットレース。番外編その2。

今回のヨットレースの本部は先の大戦で悲惨な思い出の有る「回天の基地」の有る「大津島」なのです。

何はともあれ「回天記念館」には、是非とも行かなくては。ヨットのオーナーさんに無理を言って行かせて貰いました。

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敗戦の色が濃くなった昭和19年、隠されていた恐怖の計画が実行されました。

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本来は爆薬を積んで、潜水艦から敵艦に向けて発射される魚雷に、人が乗って操縦できる様に改良して突進させたのです。

それが「人間魚雷回天」

魚雷は0.5トンの爆薬しか積まないのに、回天は1.5トンの爆薬を積んで突進したのです。

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海軍精鋭の中から選抜された130人もの若者が、回天に乗って敵艦に向かったものの、ほんの数人しか目的を果たさなかったのです。

実に悲惨な事実が、ありありと展示されています。

DSCN6220 DSCN6218 回天の内部。

左の画像は前から。右の画像の座席は、死ぬための物。

銀色の棒の潜望鏡で方向を見て、敵艦の近くまで近づいてから、波で気づかれないように潜望鏡を沈めて、後はただひたすらに突進。

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回天の訓練をした基地が、今でも残されています。

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この基地で、何人もの若者が厳しい訓練を繰り返していたそうです。

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70年前の人達の苦労のおかげで、我々はこうしてヨットで楽しませて貰っています。

Sailor`s Moon、お待たせ。そろそろ艇に帰りますからねーー。

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回天記念館の有る「馬島港」から本浦港に帰る途中、正面には大きな石油備蓄基地。

右手には「黒髪島」のジャリ採取場が見える。

祖国防衛を願いながら、回天で散っていった人達が、喜んで居てくれるように思いたい。


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