八幡山の屏風

八幡山では、お山の懸装品の他に、いろいろな所蔵品を有しています。

その中のピカいち「海北友雪筆」になる「祇園祭絵図」が有ります。

350年前の祇園祭の後祭り巡行を、六曲半双に表したもので、往時のお祭りを知る為の大変貴重な作品です。

50年以上前に「京都市指定文化財」とされ、日頃は保全の為、国立博物館に預けて居ますが、お祭りの宵山だけ町会所にて展示公開してきました。

しかし、劣悪な条件下での展示で、年々傷みや退色が増してきておりました。

そこへ今般、デジタル複製化をして、原本を護ろうと言う話しが具体化して、日立製作所様の全面的な協力で実現しそうです。

3月の極寒の二日間、日立の技術者が沢山の機器を持ち込んで早朝から深夜までの撮影を敢行してくれました。

極細部にわたっての原本通り複製の為、何千枚と言うショットを撮られ、それらをコンピューター合成されるそうです。

6月30日に無事完成。専用の木箱にも、ピッタリ入って、役員一同はホッとしています。

7月10日の吉符入りには表装が完成、町内へ公開してから、一般にも発表の運びです。


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