カテゴリー: 鑑賞

能鑑賞その2

3回に渡る「能鑑賞」の第2回目に挑戦してきました。

今日の会は、ちょっと空いてました。ガラガラの二階から。

まるっきりの素人の僕には有り難い冊子を貰いました。

これは、実によく判ります。

今日は「百萬」から始まりです。

この解説のように「仏に祈る」「人前で八幡山巡行を曝している」が、舞台では見えないのです。

10歳くらいの子供が出演する「お能」は、初めて観ました。

この後の「狂言梟」は、よく楽しませて貰えました。

「山から帰ってきて以来、兄の様子がおかしい」と弟が山伏に祈祷を頼みに来ます。早速向かった山伏は兄に祈祷を始めますが、兄は不思議な奇声を上げはじめました。不審がる山伏に、弟は兄が鳥の巣にいたずらをしたことを打ち明けます。兄の病気は“梟憑き”だと考えた山伏が憑き物を落としにかかりますが、兄の病気は治るどころか次から次へと拡がりはじめて…。

梟の鳴き声が伝染する!?奇想天外なストーリー。恐ろしさとおかしさを笑いの中に描きます

次は「天鼓」

子供が、皇帝の命に背いて生けに沈められるなんてことが、ケロッと説明される。

シテが、前半と後半で一人二役と言うのも初めて観ました。

前回には、入れ込み過ぎて鑑賞したので大変疲れたので、今回は気楽にとのつもりが、やはり力いっぱいで観ました。

でもまあ、お能二題、仕舞ひとつ、狂言一つは何とか観られました。

12月15日は第三弾。またまたじっくりと拝見してきます。


能鑑賞

御近所の「お能のベテランさん」から、チケットを頂いて鑑賞に出掛けました。

これまで何度も鑑賞した事は有りますが、内容が判らずに困っていました。

でも、今回は出し物が判って居たので予めネットで調べて予備知識を仕込んでから臨みました。

菊慈童

 

井筒

安達原

11時から四時半まで、能は3本に、間に狂言が1本と、仕舞が3本。

「疲れた疲れた」の一言に尽きます。帰宅したら、何も出来ずにボケーー。

どうせなら全てを理解してやろうと思い、予備知識を引き出しながら真剣勝負で眼と耳を最高レベルに。

そのおかげで、筋書きは何とかマスター。しかし、本当はそれではダメのようです。

筋書きの奥に込められた「或る訴え」を知らなくては。

あきません!!!  来月に行く予定の顔見世も難しいと思って居ますが「お能」はもっともっと大変です。

観世流では、208もの演目が有って、それらが次々と演じられているとの事で、驚きの他は有りません。

でも、12月7日と12月15日の「お能」のチケットも貰っているので、あと二日、神経を研ぎ澄ませて頑張ります。

 

 


泉屋博古館

いつも通っている泉屋博古館に、今回も出掛けました。

いつもとはひと味違う展示物に、深く感銘しました。

展示物は勿論のこと、展示に至るまでの経過を知って驚いたのです。

泉屋博古館を支えて居るのは、20社にもなる、住友系列の大会社がバックになる住友財団です。

その住友財閥の財力と知力で集められた膨大な美術品を展示する為に建てられたのが博古館。

これまでは、博古館所蔵の物や、全国各地から借り受けた美術品を展示していましたが今回は

日本全国津々浦々に保存されて居る「埋もれた美術品」ばかり。

30年以上前に住友財団が、それらの修復を支援する事業を始めてから既に1000件もの修復を

済ませたとか。

いったい幾ら掛かったことでしょうか。

それら綺麗に修復出来た仏像や屏風や掛け軸等が展示されて居るのです。

所蔵している寺院や個人では、必ずしも自費での修復が出来るとは限らないので

困った困ったと言いながら大切な人類の遺産が次々に朽ちてゆきます。

それらを救う事業を担っていると知って、日本の社会、会社はなかなかやるなあと嬉しく思いました。

そういえば、僕の所属する「祇園祭八幡山」所蔵の「祇園祭礼図屏風」の

デジタル複製も、日立系列の会社が好意で無償で見事に作成してくれました。

相当な時間と費用が掛かったの思われます。

他にも、200億もの私財を、学校、病院、公共施設に投じている永守氏。

嬉しい世の中です。


能楽

お能のチケットを頂いて、柄にも無く「能鑑賞」に出掛けました。

 

京都観世会館は、実に立派な能舞台が有り、荘厳な雰囲気で開演を待ちました。

西王母では、20数人の人の出演で、賑やかな楽しそうな宴を、上品に観せて貰えました。

狂言「棒縛」は、有名な「ぶす」と同じく、主人と使用人との知恵比べを実に軽妙に楽しませてくれました。

太郎冠者と次郎冠者の二人は、実に意気がピッタリ合わせて大ぶりに演じ、台詞もはっきりよーく理解出来ました。

過去に一度観た様な気がしてましたが、その時とは迫力が全く違いました。

仕舞は、単に紋付き袴に扇子だけで地謡に合わせて舞うだけで、僕にはなかなか理解しがたいです。

弱法師も、台詞は難解ながら、何とか内容が判りました。

日頃から、大きな動きのものに慣れて居ると「お能」の静かなテンポについてゆけません。

とはいえ、クラシック音楽と共に、柄にも無く判らないままの鑑賞も楽しい事です。

 

 

 


高校生の音楽士

友人の孫が、堀川音楽学校の2年生なので、発表会のお誘いを受けました。

日頃の勉強の成果を試す「ときめきコンサート」が、今年も開催です。

堀川高校普通科卒業の僕としては、後輩達の晴れの舞台です。

パンフレットを見なければプロかと思うほどの、見事な演奏、歌唱を2時間たっぷりと聴かせてくれました。

我々にも判り易い選曲ですし、難しいクラシックも短めでしたから楽しめました。

頑張れ、若い楽士さんたち。


伝統工芸品

5.6年前から、毎年の2月に行われる伝統工芸学校の、学生さんの作品展に、今年も出掛けました。

  

まずは「漆工芸品」

 

毎年の事ながら、学生さんの腕前には感心するばかりです。

 

木工の部。

 「蜘蛛の糸のカンダダ」

いつも「松久宗林さん」の門下生の作品を見ていますが、それに劣らない見事な作品です。

 

猿が可愛い     奥行きが素晴らしく表現

木工作品も凄いです。

 こんな、木製のバッグ持ってみたい

手間と時間をたっぷり掛けた作品は、実に見応えが有ります。

この10作品は特に秀逸です。

  

パンフレットで、詳しく解説しています。

  

アイデアも技術も卓越しています。

陶芸は、焼いてみないと出来が判らない、これまたやっかいなものです。

 

こんなの、どうしたら出来るのでしょうか。

解説にも「何度も失敗をして、もう諦めようと思いましたが・・・」と有りました。

  

こんな細い、線上げの陶器も出来るのです。

  

竹細工は、先ずは材料の竹を編める状態にするまでが大変。

それからの編み込みですから、気の遠くなるような手間が掛かります。

 この作品の作者が、詳しい解説をしてくれました。

最後は金属工芸。鉄、銅、銀、錫などをどうしたらこんなに綺麗な細工が出来るのか?

いつも思いますが、ゲームや漫画にうつつを抜かしている若者ばかりでは無く、

こんなに立派な仕事の出来る人も居ることを知って嬉しくなりました。゛

会場の入り口には、御影石の灯籠。

入る時には単なる飾りだと思って居たら、何と、帰りによく見たら生徒さんの作品でした。

芸術家の卵達、頑張れ頑張れ。

我が家の孫の一人も、大学で漫画を学んで居るとか。

そんな時代なのですね。

 

 


入江明日香展

  

入江明日香展に出掛けました。

可愛い絵を描く人とは聞いて居ましたが、可愛いだけで無く斬新でした。

全て撮影禁止でしたが、何枚かだけは「お撮り下さい、そしてインスタグラムで拡めてください」

今の時代らしいです。

洋物の様でいて、日本的な要素がふんだんに盛り込まれている不思議な絵です。

特に「多聞天、持国天、増長天、広目天」の四天王は、威厳と人懐っこさが相まっていつまででも観ていたいほどで

す。

今回、高島屋ギャラリーの為に製作された立体絵。これも撮影自由でした。

一番安い「クリアファイル」だけを求めてから会場を後にしました。


否定と肯定

同志社ハーディークラブ映画会の招待券が手に入ったので出掛けました。

否定と肯定

だいたいは、どんな内容かが判っていたものの、予想以上に重いストーリーでした。

招待券で無ければ行ってないですね。

しかし、凄い。2時間しつかりと実に惹きつけられました。

ヒトラーによる、ホロコーストでのユダヤ人虐殺が真実か?デッチ上げか?

事件を否定する、肯定する全く逆の立場から出版した作家二人の闘いの裁判です。

裁判を通して、次々と証拠や虚偽が明らかになってゆく。

係争中に起こる、様々な迷いや葛藤がリアルに迫ってきて「頑張れ」とついつい応援してる自噴が居ました。

結審を迎えて、ヒトラーの蛮行は存在したという女性作家の勝訴でジエンド。

僕の日頃は、ファミリー物か、アドベチャー物、スパイ物を観る事が殆どなので、こんなに重い映画は久しぶりです。

招待券を貰えて良かった。

 


博物館巡り

恒例の「町内会博物館巡り」に出掛けました。

国博の庭は、ツツジが満開

先ずは、国立博物館の「池大雅展

江戸時代の水墨画家で、幼い頃から才能を認められていたとか。

殆どがモノトーンで、筆や指や、爪ででも描かれています。

午後からだったので、空いていて、ゆっくり鑑賞出来ました。

常設展も、模様替えされて居たのでそれもゆっくり観たので、2時間くらい。

それからの昼食は、岡崎の「権太呂」で、お蕎麦を。

次は、もう10数回程も行ってる「泉屋博古館

お茶道具の数々が沢山並んでいました。

その中で「お釜」も幾つか展示されていて、それらが「釜座」の職人さん達に作られたとの記述有りました。

釜座は、我が家から100メートルの場所で、今も2軒の「釜匠」が釜の製作をしています。

このような事を知る度に、ホントに有り難い場所に住んで居ることだと喜びます。

同時に「二条城行幸図屏風」も展示されて居て、緻密で詳細な絵には感心する ばかりてした。

家光に招かれた後水尾天皇が、豪華な行列で京の街を進む。

そのパレードを見る人々が実に様々な風体で大勢集まっている様子は、いつまで見ていても飽きません。

その二条城も、15分も歩けば大手門まで行けます。

これも、嬉しいことです。


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