十三詣り

原発の冷却も少し進み始めたようで、復興も起動が始まった。不安が少しずつ減ってゆく。

テレビも、通常放送が増えてきたし、前に進んでいることは確か。

救済から孤立の地域が有るのだけは至急に解消してあげてほしいなあ。

こんな時ではあるが、明日は我が家の内孫の十三詣り。

京都では、中学に入るときの春休みには嵐山の「虚空蔵さん」へお詣りする子供が多い。

正式には「法輪寺」という、渡月橋から直ぐのお寺に詣って、十三才になったお礼と知恵を授かってこれからの息災を願う。

お詣りの際には、何か一字好きな文字を書いて奉納するのだが、僕の十三詣りではこれが原因で両親に叱られた。

僕は「大」と書いたのだが、偶然出会った友人「たじやん」は「剛」と書いてた。

「あの子はあんなに難しい字を書いてるのに、お前の字は簡単や」と・・・。もう、五十三年前の事である。

それから渡月橋を振り返らずに渡りきる。途中で振り返ると「虚空蔵さんから授かった知恵を無くしてしまう」とのこと。

今から思うと、僕はあのとき、振り返ったのかも?


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