関門海峡は、狭くて潮が速くて、大変な海の難所です。
海や船の好きな僕は、九州出張の折りに度々この海峡を訪れて行き交う船を眺めています。
電光掲示板にはいつも、潮の流れの方向と速度が出て居るので、それも楽しみのひとつです。
この日は丁度、ここでは最高の7ノットで、東流れ。
ゴーゴーと川のような流れが直ぐ下の海面に見えます。
この貨物船は、東から西への航行なのでマイナス7ノット。なかなか進めません。
逆に東行きの船は、あっというまに通り過ぎます。
何百年前、この潮の流れが「源平の盛衰」を決した場所でも有ります。
もはやこれまでと、錨を抱えて海に入った平知盛の像。
八艘飛びの勇者「源義経」の像。
また、ここ海の要所の関門海峡では、明治維新でも大きな戦いが有り、長州軍が、英国連合にこのような大砲で挑んだようです。
結果は悲惨で有ったようですが。その記録の為に、このような砲門が海峡を狙っています。
先週も、着物を一杯積んで九州出張に行ってきました。
其の折に、下関の「唐戸市場」で「河豚のヒレ」を分けて貰うべく連絡をしておきました。
ところが後で判ったことは、午前0時頃から7時くらいまでが市場の営業時間なので、丁度僕の寝る時間とピッタリです。
朝の5時や6時にはとても起きられないので、知恵を絞って前日に下見に行き、約束の業者さんが何時に出勤されるかを調べて、その時間に行く事にしました。
「午前0時半頃には来られるでしょう」とのこと。
ホテルで夕食の後、僕の「命の水」を一滴も呑まずに午前0時まで待機してから出発。
高速をとばして、0時半には市場に着いて、活動の始まった処を見学しながら待ちました。
すぐちかくには河豚市場のメッカ「南風泊漁港」の有る河豚の本場下関。
流石に市場の中にはこんなに大きな河豚が居ました。千人以上の「てっさ」が出来そうです。
他にも、「ぶり」「鯛」「牡蠣」などいろいろな魚介がどんどん水揚げされて居る様子は実に珍しい事ばかり。
残念ながら、買ったばかりのカメラの操作をミスして、市場の画像は「ジャンボ河豚」だけです。
そうして午前1時半、やっと約束のお店に人が!ヤッターと思ったのは糠喜び。
「僕は従業員なので、何も判りません。主人は3時か3時半頃に来られます」僕の頭はガーン。とてもそれまでは・・・。
「すみません、また後日連絡します」とのメモと、京菓子を預けてホテルへ一目散。
命の水をグイグイ呑んでからぐっすり寝ました。
近いうちに宅配便で届くはずですが、今日はまだ来ていません。
何人かの人に「ヒレが手に入ります」と言ってあるので心待ちです。