アーカイブ: 2011年2月9日

水上隣保館

昨日もまた、○○君が「隣保館へ」と言って、衣服の入った大きな箱を2個届けてくれた。

天王山の麓に有る「水上隣保館」では、0才から18才までの子供達が220人暮らしている。いろいろな理由で、親と一緒に生活出来ないので、この施設で生活しながら、毎日学校に通っている。そして、18才になると巣立つて行く。

もともとは、大阪の港湾従事者が、家族をだるま船に乗せたまま貨物の運搬をしていたのを気の毒に思った中村遥さん、八重子さんが昼間だけでも預かってあげようと、80年前に始められた施設ですが、水上生活者が減って、今度は親と暮らせない子供が多くなったので、現在地で「水上隣保館」の名のままで預かり始めたそうです。今では、各方面からの援助も有って、大変立派な施設になっています。高齢者の施設も加わって、ひと山全体が福祉でいっぱい。

僕とこことのお付き合いは、35年前から。我が家の子供服や靴が、傷んでないままサイズが合わずにもったいないけど廃棄と言うことになり、引取先を探したところ隣保館が見つかった。その頃でも、他の施設はみんな「お金ならお受けしますが、衣服はねぇ」でした。しかし、隣保館ではどんどん引き取ってくれるので、友人にも呼び掛けて集め始めたら来るわ来るわ。

僕の車に満杯くらいになったら届けるようにしているが、最近では年間に3回は届けている。

これまでに、友人からの申し出で変わった提供物が有りました。

「リンゴ1000個」です。市役所前の広場に、20000個のリンゴを飾り付けるイベントが有り、その後のリンゴを1000個単位で自分で運べる人20人に差し上げますと言う情報が入り、隣保館に知らせると二つ返事で「引き取りに行きます」無事に施設に持ち帰られました。

また、会社用の事務机、椅子が10セット以上。大きな会社の引っこしで、ダブついた分が出てきて、これも隣保館へ。

保冷用の大型固形物が100個の話しも入って、これも喜ばれました。

その他に14年前から毎年、40人ほどの子供達をヨットクルージング体験に誘うようになり、今ではOYC(雄琴ヨットクラブ)がそのボランティアを引き継いでいる。