雅楽演奏会

友人が雅楽の勉強をしていて、その勉強塾の演奏発表会に誘って貰えました。

 京都と丹波の両方で毎月お稽古をされて居るようです。

この様な趣味も有るのですね。招待を貰わなければ全く知らないままでした。

友人のおかげで、様々な体験をさせて頂けます。持つべきものは友です。

 塾生さん全員が、雅の衣装です。

ちょっと早めに着いたら、リハーサルの真っ最中でした。

塾長さんの挨拶

先ずは中級クラスの人達による「胡飲酒破」(こんじゅのは)の演奏

 

続いて、初級クラスの「武徳楽」(ぶとくらく)の演奏

  真剣な眼差しの仲摩さん

いよいよ友人「仲摩喜豫子さん」が所属する丹波校組の登場。「酒胡子」(しゅこし)の演奏です。

彼女の楽器は「笙」です

塾長さんに聞いたところでは、雅楽の楽器は「天、地、空」となっていて

天は笙(しょう)、地は篳篥(ひちりき)、空は龍笛(りゅうてき)が有ります。

他には、鳴り物として「鉦鼓」しょうこ「鞨鼓」かっこ、弦楽器の「琵琶」や「楽箏」も。

厳かな上品な音楽ですが、どの曲も僕にはみんな同じに聞こえます。

ジャズやカントリーも同じく、僕にはなかなかそれぞれの曲の特徴が判りません。

(演歌なら精通しているのですが)

次は舞楽「春鶯傳」(しゅんのうでん)二人の女性が粛々と舞います。

舞い終わって面を取ってくれました

同じく舞楽「蘭陵王」(らんりょうおう)

どちらの舞姫も、観客の前では全く初めて踊るとの事でしたが、なかなか堂々としていました。

蘭陵王は、古い中国のころ余りに美男子な王が居たので、戦の時には勇猛に見せるために

龍の冠り物をした故事からきているとか?

 笙を吹く人

突然、会場全体から雅楽が流れてきました。

フィナーレは、塾生さん全員で演奏される「越天楽」えてんらく

しかも、客席に分散して座っている人達がそれぞれの席で演奏されるので、臨場感が増して迫力満点です。

 演奏者の皆さんは記念撮影

雅楽が始まった平安時代に1200年も遡って、演奏者の皆さん「平安貴族の衣装」で勢揃いです。

今日の舞台の背景の幔幕は、織田信長の家紋「織田木瓜」がびっしり。

応仁の乱で、すっかり陰を消した雅楽を、信長が復興させてくれたと言う事で、信長に敬意を表して懸けられたそうです。

招待出演の「和歌山雅楽会」からのお土産プレゼント抽選会では、僕はお菓子が当たりました。

そして、出演者全員が揃って挨拶をされて、無事にお開きです。

仲摩喜豫子さん、ありがとうございました。

兵庫県丹波市で仲摩さんが開設されている「古民家文化サロン仲摩屋」では、「雅楽のお稽古場」を始めとして

地域の社交場として、いつも大勢の人が集う館になっています。

 

 

こぼれ話

高貴な人に好まれた由緒有る雅楽は、そこから様々な言葉を生み出たのです。

https://meryteacher.com/gagakuyuraikotoba/?fbclid=IwAR25yZEfLeWW93TlIqAwtqOm8xIYMa24SUkwIjWhbdJNDkwZN6s1g4TJUv8

塩梅(えんばい) 篳篥の奏法のひとつとして、指の押さえ方は変えずに息の量や唇の位置を加減して音の高さを変える奏法のこと。

打ち合わせ    打楽器に合わせて雅楽を演奏すること。

コツ       笙を吹くとき「乞」(こつ)は非常に出しにくい音だったので、「乞」の音が出せれば、笙を上手に演奏できることから

現在のような「要領、要点、ポイント」という意味で「コツ」という言葉が使われるようになりました。

千秋楽      雅楽の演奏は、最後に「千秋楽」という曲を演奏したことから、興行の最終日と言われることになった。

ろれつ      雅楽の旋法に「呂」と「律」という音階があり、これらの音階が合わないことを「ろりつが回らない」と言っていたようです。

それから、発音が不明な箏を「ろれつが回らない」になった。

頭取       雅楽では、最初の演者を「頭取」呼んでいるうち、音頭を取る、纏めてゆく人の呼称になった。

野暮       雅楽器の「笙」は17本の竹からなっているが、そのうちの「や也」と「もう毛」は使わなくなった。

その「やともう」から、勝ちが無い物は「やぼ」になった。

 

 

 

 


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